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宮城県議選 関心「選挙より台風」 投票率 仙台が全体押し下げ

 27日に投開票された宮城県議選の投票率は過去最低の34.80%に沈んだ。前回2015年の40.03%から5.23ポイントの大幅な低下で、1991年以降、7回連続の最低更新となった。告示直前に台風19号が県内を直撃し、有権者の関心が県議選から遠ざかったとみられる。

 県議選投票率の推移はグラフ、選挙区別投票率は表の通り。最も低かったのは前回に続き宮城野で27.23%。若林の28.18%、太白の30.36%が続いた。仙台市の合計は前回比3.29ポイント低下の30.35%で、全体を押し下げた。
 投票率上位は亘理55.04%、栗原53.26%、登米46.59%など。登米は前回比9.54ポイント低下で、15年と比較可能な13選挙区の中で最も下げ幅が大きかった。台風被害が大きかった大崎は前回比3.51ポイント低下の38.24%だった。
 選挙戦があった15選挙区の20市区町選管などによると、資料が確認できる範囲で18市区町の投票率が過去最低を更新した。県内全域で下落傾向に歯止めがかからない状況だ。
 村井嘉浩知事は低投票率について「非常に残念。県民の関心が選挙より台風に向いた可能性がある」と分析。「県政に関心を持たれていない証左の一つ。私と県議の努力不足で、反省している」と述べた。
 県選管の担当者は「結果は重く受け止める」とした上で、高校での期日前投票実施など投票率向上策の意義を強調。「従来の取り組みの効果を検証し、今後の対策を練る」と語った。

◎統一選復帰 国に提起へ 仙台市長

 郡和子仙台市長は28日の定例記者会見で、県議選の投票率が過去最低の34.80%と低迷したことを踏まえ、東日本大震災以降、春の統一地方選から外れている県議選や仙台市議選などの「再統一」に向け、国に問題提起する考えを示した。
 郡市長は「今回の投票率はあまりに危機的な数字。(1年に)何度も選挙を行わざるを得ないことは費用的にも大変だし、投票率を押し上げていくためには、同日選の方が望ましいのだろうと考える」と述べた。
 「再統一は国会でも一時検討されたが、成就できなかった。どうにかしなければならず、県とも連携し、国に働き掛けるなり、どう考えるべきか問題提起すべきでないか」と指摘した。
 県議選や市議選は統一選として行われていたが、震災の発生で2011年の選挙が市議選は8月、県議選は11月に延期され、それ以降、15年、19年といずれも単独で実施されている。
 統一選への復帰は14年、市議会を中心に機運が高まったが、再統一に必要な公選法改正案の国会提出が見送られ、困難になった経緯がある。今年8月にあった市議選の投票率は36.07%で過去2番目に低かった。


2019年10月29日火曜日


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