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被災者心も体も「ほっ」 県内外から炊き出し 宮城・丸森

被災した住民を励まそうと、八戸市の団体が「せんべい汁」を振る舞った=27日、宮城県丸森町

 台風19号豪雨で甚大な被害が出た宮城県丸森町に県内外から連日炊き出しボランティアが訪れ、被災者や復旧に当たる人々を元気づけている。町内の広い範囲で断水が続き、多くの家庭で満足に調理ができないでいる。各地から寄せられた善意が、被災者らの心も体も温めている。
 丸森町の障害者就労支援施設「みずきの里丸森」の職員ら4人が29日昼、同町大内横手の大内まちづくりセンターで被災者らに牛タン丼を振る舞った。
 みずきの里は柴田町の社会福祉法人「はらから福祉会」が運営。しょうゆベースで煮込んだ牛タンをキッチンカーで温め、ほかほかのご飯に乗せて提供した。
 横山孝寿(こうじゅ)施設長(41)は「日頃から住民に支えられている分、つらい思いをしている地域に恩返しがしたい。少しでも心と体が温まれば」と話した。
 27日には、八戸市のボランティア団体「八戸せんべい汁研究所」が同町金山地区の旧金山保育所で郷土料理「せんべい汁」を振る舞った。南部せんべいや鶏肉などの具材をしょうゆベースで味付けし、240食ほど作った。
 農業加川守一さん(64)は「保存食が多かったのでとてもありがたい。体が温まる」と喜んだ。用意した240食は30分でなくなり、「おいしい」「あったまる」と大好評だった。
 同研究所長の木村聡さん(55)は「栄養をバランス良く取れる料理。町の復旧につながるよう、被災者を後押ししたい」と話した。


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2019年10月29日火曜日


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