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閉校惜しみ 大漁唄い込み 山形・最上の小学校気仙沼の団体訪問

手作りの壁時計を掲げて記念撮影する保存会メンバーと児童ら

 来春閉校となる山形県最上町赤倉小(児童22人)で27日、最後の文化祭が開かれた。東日本大震災で同町から被災地支援を受けて以来、縁のある気仙沼市本吉町前浜地区の「大谷大漁唄(うた)い込み保存会」のメンバーが訪れ、歌と踊りで児童らの晴れ舞台を盛り上げた。
 訪れたメンバーは19歳〜80代の男女23人。児童らの劇や合奏に続き、櫂(かい)を手にした漁師や浜で迎える女性らの姿に扮(ふん)し、威勢のいい歌と踊りで大漁唄い込みを披露した。
 児童からは最上町の自然や動物を描いた手作りの壁時計が記念に贈られ、全員で握手や写真撮影をして親交を深めた。
 保存会と最上町の交流は2011年、同町赤倉温泉などの無料入浴支援に前浜地区住民を招いたのがきっかけ。保存会メンバーが町の幼稚園を訪れて大漁唄い込みを教えたり、前浜地区に再建された集会所の大黒柱用の木材を町民有志が寄贈するなど交流を続けてきた。
 児童らが贈った壁時計は、保存会が活動拠点とする前浜地区の集会所に設置される。幼稚園の時に大漁唄い込みを教わったという同小6年大場悠翔(ゆうと)君(12)は「保存会の人たちへの感謝の思いを込め、みんなで作った壁時計を大切にしてほしい」と話した。
 保存会副会長の及川一郎さん(72)は「幼稚園の頃に出会った子どもたちの成長した姿を見て感極まった。小学校が閉校になると会う機会も少なくなると思うが、ぜひ前浜にも来てほしい」と呼び掛けた。


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2019年10月29日火曜日


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