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台風被害の農家を支援 みやぎ生協、復旧へ職員派遣 地産地消ブランド「めぐみ野」支える

宍戸さん方で泥出し作業に当たる職員。すぐ隣では決壊した堤防の補修工事が行われていた=26日、宮城県丸森町
浸水の影響で泥がたまった宍戸さんのヤーコン畑=26日、宮城県丸森町

 みやぎ生協(仙台市)は、台風19号で被災した産直ブランド「めぐみ野」の生産者への支援に取り組んでいる。生協職員が週2回、宮城県丸森町と角田市の農家を回って自宅や作業所の復旧を手伝い、共に早期の生産再開を目指す。
 26日、丸森町上地の宍戸克美さん(64)方を職員が訪れ、浸水した作業場の泥をかき出した。前日に降った大雨の影響で重くなった泥に苦戦しながらも、スコップで丁寧にすくった。参加した三浦一義さん(44)は「一緒に商品を育ててきた生産者は身近な存在。全力で支えたい」と話した。
 宍戸さんと妻の志津子さん(61)は、ヤーコンやナスを生協に出荷していた。台風19号で自宅近くの五福谷川の堤防が決壊し、田んぼやハウス3棟など農地計約1万2000平方メートルが全て浸水。自宅も床上浸水し、家族6人が2階で暮らす日々が続く。
 特産のヤーコンは収穫を目前に控えていたが、根元から約20センチが泥に埋まり、今期は断念せざるを得ない。宍戸さんは「まるで山津波だ。農地回復の見通しは立たないが、支援を受けて一歩ずつ進みたい」と語る。
 志津子さんは県のプロジェクトに参加し、イタリア・ローマ特産のプンタレッラなど西洋野菜も手掛けてきた。「食べ方を考えながら育てるのが楽しくなってきたところだった」と悔しさをにじませる。
 同町と角田市のめぐみ野の生産者は約750人。コメや野菜、豚肉など幅広い。みやぎ生協は来月13日までに丸森、角田の計10カ所に延べ約150人を派遣する。被害状況を聞き取り、要請があれば支援を行う。
 担当者は「めぐみ野は角田市の梅から始まり、思い入れが強い。被害が甚大で人手が必要であり、継続的に支援する」と話した。


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2019年10月30日水曜日


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