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浸水集落復興に向け移転案 宮城・大郷町が住民の意向調査へ

 台風19号の大雨による吉田川の決壊で甚大な浸水被害を受けた大郷町粕川の中粕川地区などの復興に向け、集落移転を伴う新街区形成試案を町がたたき台として示したことを巡り、30日の町議会臨時会で議員からは「現地再建を望む人にも配慮を」「専門家の意見も踏まえて対応すべきだ」との意見が出た。
 田中学町長は被災地区で水害が多発してきた歴史に言及した上で、地域再建の方向性を住民と話し合う材料として案を提示したと説明。近く対面式のアンケートを行い、住民の意向を確かめる方針を明らかにした。
 議員からは、今回決壊した堤防が地元では以前から危険と認識され、国に強く対策を求めてきた中で災害が起きたことから「人災」との指摘が続出。「移転より堤防強化を急ぐべきだ」との声も上がった。
 田中町長は堤防強靱(きょうじん)化の必要性を認めつつ「地球温暖化でますます巨大な水害が発生する恐れがあり、絶対安心という堤防はない」と強調。「まずは住民の考えを知りたい」と述べた。


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2019年10月31日木曜日


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