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橋崩落し孤立の福島・矢祭 応急の橋が来月2日完成

川幅の3分の2程度までしか工事が進んでいない応急の橋=30日午前11時30分ごろ、福島県矢祭町

 台風19号の影響で、福島県矢祭町の久慈川の橋が崩落し高地原地区が孤立している問題で、町は30日、応急的な橋の完成が当初予定より遅れ、11月2日になると明らかにした。2日より早まる可能性もある。
 地区住民が徒歩で対岸へ渡っているJR水郡線の鉄橋が、1日の運転再開とともに使用できなくなる。地区の11世帯28人は一時的に地区外に出られない状態になるため、町は住民生活の支援に全力を挙げる方針。
 町によると、応急橋は崩落した高地原橋の約300メートル下流に設置。大型の管の上に土のうを置いて架ける工事現場用の橋で、幅約5メートル、長さ約60メートル。集落の農道と対岸の国道118号を結ぶ取り付け道を含め約150メートルを整備する。
 当初はJR再開前の10月中の完成を目指したが、25日の大雨で久慈川の水量が減らず、川の一部をせき止めて行う工事が遅れた。
 町は住民に町の研修宿泊施設を開放するなど地区外への避難を提案するが、集落にとどまる世帯が多いという。台風で破損した水道管は鉄橋に併設する工事が完了し、29日に復旧した。
 住民の男性(78)は「水道が使えるようになって大きな不便は解消された。数日なら橋がなくても何とか我慢できるが、本格復旧を急いでほしい」と話した。
 橋が完成するまでには仮設で約半年、本設に2、3年かかるという。町事業課の高橋竜一課長は「工事の遅れと対応について住民に説明し、理解を得た。孤立による影響を回避できるようJR東日本とも協議しながら最大の努力をする」と説明した。


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2019年10月31日木曜日


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