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台風19号被害で「仙台せり」生育ピンチ、挽回へ本気 生産者は価格高騰を懸念

「全体的に密度が薄くなっている」。セリの生育を不安そうに見守る大友さん=31日、宮城県名取市増田

 「仙台せり」ブランドで知られる宮城県名取市産のセリが台風19号被害を受け、出荷量の減少が懸念されている。近年のセリ鍋ブームで需要が高まる年末年始を控え、生産者は「生育の遅れを挽回したい」と懸命だ。
 「セリが稲わらと一緒に流されたり、根付いていない苗が浮き上がったりした。3回も植え直した人がいる」。下余田芹(せり)出荷組合(名取市)の大友智義組合長(54)は地域の被害状況を説明し、ため息をつく。
 10月は台風19号、21号と低気圧の影響による大雨が相次ぎ、組合員38軒のうち約20軒が苗の植え直しを余儀なくされた。年末年始向けに苗を植える時期と重なり、作業が例年より1週間程度遅れている。
 市農林水産課によると、台風19号の影響で10月14日現在、市内のセリは2.5ヘクタールで苗流失や水田浸水、稲わら流入の被害を受けた。被害額は約5900万円に上る見込みだ。
 大友組合長は「例年並みの出荷量を目指すが、セリの生育は今後の天候次第」と言い、「(品薄感で)単価がさらに高くなれば、消費者が離れてしまう」と表情を曇らせる。


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2019年11月01日金曜日


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