宮城のニュース

<せんだい仕事人>理想のビールを追求/穀町ビール代表 今野高広さん(50)

 藩制時代、穀物問屋が立ち並んだ仙台市若林区穀町にほど近い石名坂。母の実家で2017年、仙台初のクラフトビール醸造所「穀町ビール」を設立した。
 「日本では珍しい、度数が高く個性的なビールを造りたかった」。看板商品の「穀町エール(10)」はアルコール度数10%。理想の味を追求し、ハチミツを入れた。一口飲めば広がる甘さと深いコクに「『ビールの概念が変わった』と言われることも多い」と顔をほころばせる。
 ビール造りを志したのは5年ほど前。宮城教育大で理科の中学校教員免許を取得後、東京でシステムエンジニアとして働いていたが、「一人で一生続けられる仕事がしたいと思った」。若林区荒町の「森民酒造本家」で醸造の現場を学びながら、自身で醸造設備を設計。現在は仕込み作業からラベル貼りまで全工程を一人でこなす。
 東北の約60銘柄が集結した8月の仙台クラフトビールフェスティバルでは、人気ナンバーワンに輝いた。「キレはない、のどごしもない、甘口。それでも反応は期待以上」。今後は地元産原材料の使用も視野に入れながら、販路とファンの開拓に励む。


2019年11月01日金曜日


先頭に戻る