宮城のニュース

ILC建設推進へ国際的支持 「仙台宣言」まとめ閉幕

講演会ではILCに関する国内外の動きや期待が紹介された=仙台市青葉区の仙台国際センター

 岩手、宮城両県境にまたがる北上山地への超大型加速器「国際リニアコライダー(ILC)」の誘致実現に向け、仙台市で開かれた国際会議「LCWS2019」が1日、5日間の日程を終え閉幕した。世界の研究者の総意として「仙台宣言」をまとめ、ILC建設と科学的探求を国際プロジェクトとして推進することを誓った。
 宣言は欧州、日本の技術開発や実証を踏まえ「ILCの設計は成熟し、建設の準備が整っている」と指摘。「国際会議を通じて日本、東北のコミュニティーや産業界から強い支持と熱意を感じた」と強調した。
 国際研究者組織「リニアコライダー・コラボレーション(LCC)」の主催。23カ国・地域の素粒子物理や加速器科学の研究者ら約430人が参加した。現地組織委員会委員長の山本均東北大大学院理学研究科教授は「今後も技術の確立とコスト削減を図る。日本政府が前に進めば、われわれも前に進む」と訴えた。
 関係者による講演会もあり、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市)の山内正則機構長は「日米両政府間と同様、日本、ドイツ、フランス各政府間でもILCに関する議論が進む」との見通しを説明。国際将来加速器委員会のジェフリー・テイラー議長は「ILC誘致の判断を待ち望んでいる」と期待した。


2019年11月02日土曜日


先頭に戻る