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水没稲わら焼却困難 排出抑制を呼び掛け 宮城・栗原市

水田に堆積した稲わら=10月30日午前、栗原市瀬峰

 台風19号の豪雨で大量の稲わらが水田から流出した宮城県栗原市で、市クリーンセンターの可燃ごみ処理施設では水に漬かった稲わらの焼却が難しいことが1日、分かった。稲わらの含有水分が多いのが理由。市は、稲わらを農地にすき込むなど農家に排出抑制を呼び掛けている。
 栗原市によると、市クリーンセンターの焼却炉は設備が旧式で、水分を含んだ稲わらは極めて少量ずつ可燃ごみに混ぜて処分する能力しかない。施設には、稲わらを保管する場所もないという。
 市内の民間処理業者でも焼却できないことが判明。浸水被害の大きかった瀬峰地区の住宅から回収した稲わらは、市内の堆肥製造業者に委託した。この業者は1万立方メートル程度の保管が可能。しかし、処理の必要な稲わらの量は「保管量を超える可能性が高い」(市農林振興部)という。
 市では、利用可能な稲わらは水田へのすき込みや堆肥化を、利用できない稲わらは農地での焼却を農家に呼び掛ける。ただ、異物の混入や泥、油の付着した稲わらもあり、どれほど農家で対応できるかは不透明だ。
 千葉健司市長は「市単独の処理には限界がある。宮城県には全県的な対応を検討してもらいたい」と訴える。
 栗原市では台風通過時、水田の約9割で稲刈りが終わり、農地一面に稲わらが残っていた。豪雨で流された稲わらは、市内の河川下流域の瀬峰地区や伊豆沼周辺の水田などに堆積した。


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2019年11月02日土曜日


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