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宮城・丸森のこども園窮屈 浸水被害で1ヵ所に集約、定員の2倍に

マスクを着けて遊ぶ子どもたち=1日、宮城県丸森町舘矢間のひまわりこども園

 台風19号豪雨で宮城県丸森町最大の保育施設が被災し、子どもたちが窮屈な生活を強いられている。臨時に集約された施設を定員の2倍近い人数で使っているためだ。「子どもに悪影響を与えないか」と、保護者から早期の正常化を望む声が上がっている。
 町役場に隣接する認定こども園「たんぽぽこども園」は約25センチ床上浸水し、全ての床の張り替えが必要となった。現在0〜5歳の園児約170人が2キロ北にある認定こども園「ひまわりこども園」(約120人)に通っている。
 ひまわり園の定員は156人。定員の2倍近い約290人が通うことになり、定員35人程度の教室を50人近い子どもたちが使っている。
 町は広い範囲で浸水し、泥水が乾燥して砂煙が舞う。園では健康に配慮して散歩を控えているほか、園庭で遊ぶ際は子どもたちにマスクを着けさせている。
 同町大内の運送業高野聡さん(44)は1歳と5歳の娘2人をたんぽぽ園に通わせていた。「娘は疲れた様子で帰宅後は早く寝るようになった。被災経験がトラウマ(心的外傷)にならないといいが」と心配する。
 二つの認定こども園を運営する町社会福祉協議会では、ひまわり園の園庭に仮設の園舎を建てて対応する計画。来年2月の完成を見込む。たんぽぽ園の0〜2歳児を除く約130人が入る予定だが、園舎再建の時期は見通せていない。
 たんぽぽ園父母の会会長で自営業阿部元気さん(31)は長男の柊晟(しゅうせい)ちゃん(5)が来春小学生になる。「定員オーバーの状態が続き、敏感な子どもにどんな影響が出るか想像できない。卒園式だけでも前の園でしたい」と保護者の思いを代弁した。(鈴木俊平)


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2019年11月04日月曜日


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