福島のニュース

福島・双葉で試験栽培の野菜、台風19号で被災 来春の出荷制限解除困難に

台風19号の大雨で水をかぶった試験栽培の野菜=10月15日、福島県双葉町両竹(町提供)

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県双葉町の両竹地区で試験栽培されていた野菜が台風19号で被害を受け、安全性を確認する放射性物質検査ができない状態に陥った。町は両竹地区などで計画している来春の避難指示先行解除をにらみ、同時期の出荷制限解除を目指していたが見通しは厳しくなった。
 町や県によると、県は9月に農業者の協力を得てキャベツなど5品目の試験栽培を3カ所で開始。10月下旬から収穫し、放射性物質濃度のデータを収集する予定だった。しかし、台風の大雨で野菜が水に漬かり、県が出荷制限解除の可否の判断には活用できないと判断した。
 県園芸課によると、泥水が付いて通常の出荷販売ができる状態ではないという。やり直しの試験栽培は冬を挟み、来年春に始める見込み。国による出荷制限解除の判断もそれ以降となる。
 町は試験栽培を営農再開に向けた最初の一歩と位置付けていた。担当者は「県と協議し、なるべく早く出荷制限が解除されるよう取り組む」と話した。


2019年11月04日月曜日


先頭に戻る