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石巻・大川伝承の会代表が静岡で講演 「学校防災改善 意識を高めて」

「学校や先生たちは防災意識を高めてほしい」と訴える鈴木さん=4日、静岡市

 東日本大震災の津波で犠牲になった石巻市大川小児童の遺族らでつくる「大川伝承の会」共同代表の鈴木典行さん(54)が4日、静岡市内で講演し、「災害は必ず起きる。かけがえのない子どもたちの命を守るために行動してほしい」と学校防災の改善を訴えた。
 大川小では津波で児童74人と教職員10人が犠牲になった。6年生だった次女の真衣さん=当時(12)=を失った鈴木さんは「避難するための時間も情報も手段もあったのに、(学校側の)判断ミスで命を守れなかった」と指摘。「被害を繰り返さないため、教育関係者は学校防災の実態を確認し、意識を高めてほしい」と強調した。
 会場の静岡市は南海トラフ巨大地震の被害が想定されており、「津波は何度も繰り返し襲ってくる。危機感を持ち、避難場所の確保を含め具体的な対策を取るべきだ」と呼び掛けた。
 津波工学が専門の常葉大(静岡市)の阿部郁男教授も同会場で講演した。出身地の岩手県山田町の生家が震災の津波で被災した状況を説明しながら、「静岡では自治体が学校防災に力を入れているが、まだ関心の薄い教師もいる。全ての教師をどう巻き込むかが課題だ」と述べた。
 講演会は静岡県弁護士会の主催。市民約300人が参加した。


2019年11月05日火曜日


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