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仙台市給食45〜55円値上げ 審議会、教育長へ答申 栄養不足解消図る

 仙台市学校給食運営審議会は5日、市立小中学校の給食費を来年4月から小学校は1食につき45円増の290円、中学校は55円増の345円に引き上げる方針を決めた。11日に佐々木洋教育長に答申する。栄養不足問題解消のため、栄養強化食品の使用を初めて認めたほか、旧宮城、秋保両町地域との金額差をなくし、給食費を統一する。

 引き上げ幅は1989年の政令市移行以来、最大規模となる。内訳は栄養量の充足分が小学校35円、中学校45円。地元産食材の活用、旬の果物の提供など献立の工夫に各5円。価格上昇が続くパン、米飯、牛乳の今後の高騰への対応分、消費税率10%に伴う食材価格への影響などを加味して各5円を上乗せした。
 答申通りに給食費を引き上げ、栄養強化食品を使用した場合、主な栄養素の充足率は表の通り。
 市教委の試算によると、小中学校とも100%以上となり「栄養不足」は解消される。鉄分やカルシウムを加えたハンバーグ、食物繊維入りのゼリーなど栄養強化食品を月に数回提供することで充足率を満たす。
 現行の給食費は小学校が1食につき245円、中学校が290円。旧宮城、旧秋保両町地区の15校は炊飯方式の違いで、これまで給食費が低く設定されていたが、今回の改定に合わせて同額にする。両地区の小学校14校は1食の引き上げ幅が6円、中学校1校は5円それぞれ大きくなる。
 運営審の岩崎薫会長は会合後、「栄養摂取基準の充足を最優先に保護者の負担、食育の観点からも検討した結果だ」と説明した。
 市立小中学校の給食費改定は2013年4月以来、7年ぶり。市教委が答申通り引き上げれば、1食当たりの金額は小学校が県内14市で最も高く、中学校も気仙沼市と並び最高となる。

[仙台市学校給食の「栄養不足」問題]仙台市立小中学校の給食の栄養量が2018年10月調査で、国や市が定める摂取基準を満たしていないことが判明した。小中学校ともエネルギー、鉄、ビタミンB1、食物繊維などの充足率が100%を下回った。価格高騰で栄養量を満たすだけの食材が手に入らないことが主な要因とされた。


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2019年11月06日水曜日


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