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7月参院選1票の格差 東北5選挙区「合憲」仙台高裁判決

 「1票の格差」が最大3.00倍だった7月の参院選は違憲だとして、弁護士グループが秋田を除く東北の5選挙区の選挙無効を求めた訴訟の判決で、仙台高裁は5日、「合憲」と判断し無効請求を棄却した。原告側は即日上告した。
 二つの弁護士グループが全国14の高裁・高裁支部に起こした訴訟で9件目の判決。秋田選挙区の選挙無効が争われた仙台高裁秋田支部を含め「合憲」が7件、「違憲状態」が2件となった。
 山本剛史裁判長は「(1票の格差が)違憲の問題が生じるほどの著しい不平等状態にあったと言えない」と結論付けた。
 判決は、前回参院選から最大格差が是正され、国会が選挙制度の見直しの検討を続ける意思を示していると指摘。「段階的に不均衡是正のための措置を講じることは実際上やむを得ない」とした。
 判決などによると、7月の参院選における選挙当日の議員1人当たりの有権者数は最少の福井選挙区と比べ、宮城選挙区が3.00倍と全国最大だった。東北の他の選挙区は青森1.71倍、岩手1.65倍、山形1.43倍、福島2.47倍だった。
 判決後、仙台市内で記者会見した原告側の升永英俊弁護士(東京)は「宮城では3人が集まりようやく1票の価値。『清き0.3票の状態』は、国民主権の考えに反する。憲法に沿った選挙制度が確立されるまで裁判を続ける」と話した。


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2019年11月06日水曜日


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