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原子力防災訓練、台風対応優先し規模縮小 12・13日予定、宮城・登米など4市町で住民の避難中止

 宮城県などは12、13の両日、東北電力女川原発(女川町、石巻市)の30キロ圏内を中心とした原子力防災訓練を実施する。台風19号による被害が拡大したため、一部市町、自衛隊などが災害対応を優先。通信連絡や住民避難は規模を縮小して手順を確認する。
 県や市町村、消防、医療機関が参加する。宮城県沖の地震で女川原発2号機の原子炉が自動停止。冷却機能の喪失で炉心が損傷し、放射性物質が放出されたとの想定で訓練する。
 12日は原発で内部被ばくした作業員を石巻赤十字病院などに搬送する訓練を行うほか、東北電や県が緊急連絡態勢を確かめる。
 13日の住民避難訓練には東松島、美里、南三陸3市町の住民約170人が訓練に参加する見通し。東松島市赤井地区の住民は、協定を結ぶ岩沼市まで実際に広域避難する。
 地元の一時避難場所などでは、安定ヨウ素剤を緊急配布。薬剤師を配置し、薬を服用する住民からヨウ素剤を使用しても大丈夫かどうかの相談を受け付ける。
 県は策定を進めている広域避難計画の実効性を高める訓練と位置付けるが、台風被害の拡大に伴い、規模縮小を決めた。
 石巻、登米、涌谷、女川の4市町では住民避難訓練を中止。暫定オフサイトセンター(仙台市宮城野区)で予定した現地災害対策本部などの運営訓練も見送った。
 県原子力安全対策課の担当者は「関係機関で日程調整し、時間をかけて準備をしてきたので実施する。参加は限られるが、連携態勢や手順を確認して今後に役立てたい」と説明する。


2019年11月07日木曜日


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