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<いぎなり仙台>いいっちゃ道巡り[3]宮城の萩大通り(宮城野、若林区)/ハギ咲く風景 今は昔に

広々とした宮城の萩大通り。写真上方、大和町2丁目交差点から北側は片側2車線に変わる=仙台市若林区中倉1丁目
「畑だけのところに片側3車線の道路ができてびっくりしたものです」と昔を語る野沢さん

 北は仙台市宮城野区萩野町から、南は若林区古城の国道4号仙台バイパスに至る約3.1キロ。最大6車線、幅36メートルの大通りを車も人もひっきりなしに行き来する。
 ミヤギノハギといえば、しだれ咲く紅紫色がかれんな宮城県花だが、周囲にはほとんど見当たらない。中央分離帯も歩道も、すっくと伸びるイチョウばかり。
 通りの西側に暮らして70年以上になる若林区の白萩町内会長の野沢徳行さん(82)は「かつては一帯が畑で、夜は荒浜の海鳴りが聞こえてくるような場所だった。ハギもたくさん咲いていましたよ」と振り返る。
 沿道にはスーパー、飲食店、紳士服店、ジムなど大小の店舗が並び、住宅街が広がる。高度経済成長期以前ののどかな風景を思い浮かべるのは難しい。
 年に2回の清掃活動には約1500人が参加する。キャンペーン実行委員長でもある野沢さんは「メインの通りを大切に思う住民の心意気で、ここ数年すっかりごみが減りました」。花はなくても、名にたがわぬ美しい通りなのだ。
(阿曽恵)

[宮城の萩大通り]1986年の道路開通を記念し、沿道の商業者らが地域住民を対象に自主的に愛称を募集し、決定した。正式に市が認定したのは97年。それまでの行政主導ではなく、地域の要望に基づいて愛称を付ける仕組みの先駆けとなった。


2019年11月07日木曜日


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