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古代の大衡、周辺役所へ瓦供給 県教委が遺構を発見

素焼きの土器を焼いた穴なども見つかった
出土した瓦。役所や寺の屋根に使われた

 宮城県教委は8日、国道4号拡幅のため発掘調査をしていた大衡村大衡萱刈場の彦右衛門橋(ひこうえもんばし)窯跡から、奈良、平安時代の瓦などの破片や、土器、鉄製品を生産した遺構が見つかったと発表した。瓦などは大崎市の国史跡・名生館官衙(みょうだてかんが)遺跡や伏見廃寺、色麻町の一ノ関廃寺の出土物と特徴が一致し、生産地だったことが初めて確認された。
 8月から今月初めまで4号沿いの水田約2500平方メートルで調査し、瓦、水がめ、高つき、すずりなどの破片を多数見つけた。窯跡は発掘現場の北側にあったと推定されるという。
 素焼きの土師(はじ)器を焼く穴6基、木炭を作った穴3基、鉄製品生産に関する穴2基と鉄くずも見つかった。
 県多賀城跡調査研究所の村田晃一上席主任研究員は「役人が使う杯やすずりの破片、寺で使う水がめの破片が出土し、公的な性格が強い窯だと判明した」と説明する。
 奈良時代前半まで、瓦などは色麻町の国史跡・日の出山瓦窯跡に代表される大型拠点で生産され、多賀城などの役所に供給された。彦右衛門橋窯が使われた8世紀後半から9世紀初めは、各地の窯が地域ごとに役所と結び付き、特有の文様が用いられたという。
 10日午前10時半に現地説明会がある。連絡先は県文化財課・佐藤さん090(8252)3644。


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2019年11月09日土曜日


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