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トイレ、キッチン、ベッドが避難所改善の鍵に 石巻で勉強会

段ボールベッドを組み立て、丈夫さを確認した参加者

 災害時の避難所の環境整備を学ぶ勉強会が8日、石巻市防災センターであり、栄養バランスや衛生面の注意、段ボールベッドの効果的な活用法を学んだ。
 石巻震災伝承の会が主催し、約40人が参加。石巻赤十字病院副院長で避難所・避難生活学会理事の植田信策氏(55)が講演した。
 植田氏は「雑魚寝」「菓子パンやおにぎりだけの食事」「不衛生なトイレ」の三つの問題を指摘。熊本地震の関連死が災害死の3倍以上だったことを挙げ、「避難所生活の精神的、身体的な負担が二次健康被害を起こし、災害関連死につながる」と強調した。
 台風19号で被災した丸森町で、避難所となった丸森小の避難者に段ボールベッドを導入したことに触れ、「トイレ、キッチン、ベッドの『TKB』が環境改善の鍵だ」と訴えた。
 講演後、参加者は実際に段ボールベッドを組み立てた。同市のNPO法人職員四倉禎一朗さん(54)は「当たり前と思っていた避難所の風景は異常だと分かった。自分たちで考え、良い環境にしていくことが大切だと思った」と話した。


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2019年11月10日日曜日


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