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助け助けられ…半生紡ぐ 被災地訪問しマグロ解体ショー継続 東京の居酒屋店主が本出版

出版した本を手に取る嵯峨さん

 東日本大震災の被災地を支援するマグロ解体ショーを続けている東京の居酒屋店主嵯峨完(みつる)さん(71)=仙台市出身=が、半生を振り返った本「奇跡の居酒屋 たいこ茶屋」を出版した。15日には仙台市で、出版と解体ショーの80回開催を記念したパーティーを開く。

 嵯峨さんは、県工業高卒業後に上京、板前の修業を経て34歳で浅草橋に海鮮居酒屋「たいこ茶屋」を構えた。本は、バブル崩壊を受けた任意整理などを経て、現在の繁盛店になるまでの経緯を紹介。「ピンチの時に思いもよらぬ助けを受けられたのは『人は鏡』をモットーに、人のために尽くして生きてきたからだと思う」とつづっている。
 「故郷への恩返し」として、震災の被災地でマグロ解体ショーを始めたのは、2011年4月24日。塩釜市の避難所で、鮮やかな包丁さばきでマグロを解体し、刺し身に切り分けて振る舞った。泣きながら食べる人もいたという。
 以後、店が休みの週末を中心に被災地入りした。1回約60万円の経費はもちろん嵯峨さんの出費だ。今月16日に岩沼市玉浦地区で行うショーが80回目になる。
 嵯峨さんは「家族の協力があり支援活動ができた。被災者の皆さんの笑顔に私たちがパワーを頂いた」と話している。
 出版記念のパーティーは15日午後6時半からホテルメルパルク仙台で。会費1万円。連絡先はたいこ茶屋03(3639)8670。


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2019年11月10日日曜日


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