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地域ぐるみで備え再確認 仙台・福住町町内会が防災訓練 「フォーラム」から視察も

人を乗せた車いすの動かし方を住民から教わる田子中の生徒

 防災・減災へ住民ぐるみの取り組みを続ける仙台市宮城野区の福住町町内会は10日、約500人が参加して毎年恒例の防災訓練を実施した。青葉区で開催中の「世界防災フォーラム」からも約20人が視察に訪れた。10月の台風19号被害も踏まえ、参加者は日頃の備えの大切さを再確認した。

 会場の福住町公園では、救援物資の搬入、消火訓練をはじめ、段ボールベッドや簡易トイレの設営体験といった訓練プログラムを次々に実施。ペット同行避難やアレルギー対応の非常食などを紹介する行政・団体のブースが並んだ。
 地区内には現在412世帯、1192人が暮らす。この日は田子中生徒22人、高砂小児童76人のほか、宮城県美里町や尾花沢市の関係者らも参加。重傷者役の住民を車いすで運んだ田子中1年の高橋睦さん(13)は「坂道の下り方など、やってみないと気付かない難しさがあった」と話した。
 町内会は東日本大震災時、独自の防災マニュアルで円滑な避難誘導や避難所の運営を行った。先進的な取り組みが評価され、今年9月には防災功労者内閣総理大臣表彰を受賞。訓練に参加した愛知県西尾市下町自主防災会の中根輝彦副会長(55)は「福住町にならい、班ごとに各世帯の被害状況を報告する安否確認の仕組みを取り入れた」という。
 台風19号で地区内の18棟が浸水被害を受け、今回は水害ハザードマップの紹介ブースを新設した。町内会の菅原康雄会長(72)は「地区のほとんどが浸水予想区域。公園に避難を呼び掛けるスピーカーを設置するなど、より多くの人に危険を周知する方法を考えたい」と話し、防災意識の向上に意欲を示した。


2019年11月11日月曜日


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