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震災8年8カ月 石巻・旧門脇小周辺住民が気仙沼の震災遺構視察 教訓を伝える大切さ確認

気仙沼向洋高旧校舎内を見て回る石巻市門脇地区の住民ら

 東日本大震災から8年8カ月となった11日、宮城県石巻市が震災遺構として部分保存する旧門脇小校舎の周辺住民らが、宮城県気仙沼市の東日本大震災遺構・伝承館を視察した。地元の語り部とも交流し、震災の風化を防ぐために津波の脅威や教訓を伝える大切さを確認していた。
 震災遺構と地元の関わり方を探ろうと、公益社団法人3.11みらいサポートが企画。石巻市門脇地区の自治会や津波復興祈念公園ができる同市南浜地区の住民ら計26人が参加した。
 近くにある気仙沼市波路上杉ノ下の慰霊碑周辺で地元の語り部から被害の説明を受けた後、伝承館に移動。最上階の4階まで浸水した震災遺構の気仙沼向洋高旧校舎を見て回った。
 地元の語り部と意見交換する時間もあり、階上地域まちづくり振興協議会の語り部部会長近藤公人さん(72)が「津波の脅威を後世に伝える施設だ。そのままの姿で残すことが適切だったと思う」と説明した。
 石巻市は旧門脇小校舎を部分保存し、2021年度に公開する予定。地元の一部住民は市に校舎全体を保存するよう求めている。
 石巻市門脇町の無職高橋興治さん(80)は「同じ被災地の気仙沼市が遺構をどう保存し、活用しているのかを学んだ。語り継ぐ大切さも実感した」と話した。


2019年11月12日火曜日


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