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東北3県の死者52人 被害額は3550億円 台風19号1カ月

土砂崩れと五福谷川の氾濫で大きな被害を受けた宮城県丸森町の薄平地区。復旧は進んでいない=11日午前10時10分ごろ

 東北に甚大な被害をもたらした台風19号は12日、上陸から1カ月となった。河北新報社の集計では、東北の死者は11日現在、岩手、宮城、福島3県で52人。各県が公表した公共土木施設と農林水産関連の被害額は計3550億9300万円に達した。国土交通省は12日に災害査定を始めると発表した。
 各県別の死者数は表の通り。市町村別では宮城県丸森町の10人が最も多い。各県の災害対策本部の集計によると、けが人は岩手8人、宮城42人、福島59人となっている。
 公共土木施設の被害額は3県計2236億7600万円、県別では岩手261億2900万円、宮城586億2800万円、福島1389億1900万円。
 農林水産関連は計1314億1700万円。岩手93億円、宮城602億4500万円、福島618億7200万円。被害の全容を把握できていない地域があり、総額は今後、増加が見込まれる。
 3県の住宅被害は全壊672棟、半壊4532棟。床上浸水が1万4064棟、床下浸水が1万5271棟。各県は東日本大震災時の仕組みを基に、プレハブ仮設住宅の整備、行政が民間の賃貸住宅を借り上げる「みなし仮設住宅」の提供などに当たっている。
 避難所は宮城、福島両県の計12市町村に開設されており、747世帯1523人が身を寄せている。
 災害査定は宮城、福島で12日、岩手で19日に始まる。事業費300万円以上は通常被災現場での査定となるが、被害が広範囲かつ甚大であることを踏まえ、国交相は書面での査定上限額を自治体の規模などに応じて1000万〜4000万円以下とする特例措置を講じた。


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2019年11月12日火曜日


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