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「BOSAI」伝え継ぐ 仙台世界防災フォーラム閉幕

クロージングセッションで手を取り合う(左から)今村実行委員長、高橋新悦仙台市副市長、バシャー議長、小野代表理事

 東日本大震災の教訓を基に国内外の防災課題と解決策を議論する「第2回世界防災フォーラム(WBF)」(実行員会主催)は12日、仙台市青葉区の仙台国際センターで閉幕した。総括報告では、仙台防災枠組の理念の推進に向けて国内外の産学官民が一層の連携を図っていくことを確認。若者に働き掛け、「BOSAI」の知見を次世代へ伝え継ぐ重要性も共有した。
 9日から始まった4日間の期間中、40以上の国と地域から約900人が参加し、大小64のセッションが開かれた。WBFと同時開催となった「仙台防災未来フォーラム」(仙台市主催)、見本市「震災対策技術展東北」と合わせて、約1万人の来場があった。
 閉会式には約150人が参加。フォーラム国際諮問委員会のリード・バシャー議長は、市民をはじめ研究者、行政、民間企業が経験や知識を共有できた点を強調。「防災の取り組みには若者の参加が重要だ。防災意識を継続させるため若者がさらに関与できるように次回のWBFに向けて改善したい」と話した。
 セッション後の記者会見で、実行委員長の今村文彦東北大災害科学国際研究所長は「今回のWBFは震災から8年が過ぎ、震災伝承がキーワードだったといえる。その点で研究者の議論だけでなく、若者主導のディスカッションが精力的に行われた意義は大きい」と振り返った。
 WBFは、スイス・ダボスで開かれている「国際災害・リスク会議(IDRC)」と連携し、スイスと日本で隔年開催される。財団法人世界防災フォーラム代表理事の小野裕一東北大災害研教授は「2021年に予定している第3回WBFの開催地などは未定だ。震災被災地である東北で開催する方向で検討を進めたい」と話した。


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2019年11月13日水曜日


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