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宮城県と東北大 県南中核病院と刈田総合病院の医療機能分化を提示

県南中核病院と公立刈田総合病院の機能分化の方針が示された会議

 宮城県と東北大は13日、みやぎ県南中核病院(大河原町)と公立刈田総合病院(白石市)の医療機能を分化する方針を明らかにした。高齢患者の増加で需要増が見込まれる回復期の機能を強化するとともに、赤字が続く両病院の財務状況の改善も目指す。

 大河原町であった仙南区域の地域医療構想調整会議で明らかにした。県南中核に救急や外科手術などを担う「急性期」、刈田総合にリハビリや透析向けの「回復期」の機能を集約することを想定。両病院の連携を強め、患者の状態に応じた医療を提供できる体制を整えたい考え。
 県南中核の病床数は、集中治療が必要な重症患者向けの「高度急性期」が26床、急性期237床。刈田総合は急性期201床、回復期99床。適正な病床規模は関係者で協議するが、病床数は過剰な状態にあり、総数として減る可能性がある。
 両病院で重複する診療科の再編も検討する。刈田総合の19診療科は全て、県南中核の30診療科と重なる。現在は東北大医学部や近隣病院から非常勤医師の派遣を受けており、診療科を集約することで安定した医師配置や専門性の高い医療の提供を目指す。
 総務省が公表している2017年度病院事業決算状況によると、県南中核の純損失は約12億3000万円、刈田総合は約1億8000万円。県は病院の機能を明確化することで、収支の改善を見込む。
 両病院は、厚生労働省が再編・統合を促すためとして、9月に病院名を公表した県内19機関(廃止1機関を含む)に含まれていない。県が16年にまとめた居住医療圏内の医療機関に入院する患者割合は、仙南圏が68.0%と県内の全医療圏で最低となっている。
 県医療政策課の佐々木真課長は「2病院の機能分化が必要との認識は関係者で共有できた。重複する診療科の再編から前向きに進めていきたい」と話した。


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2019年11月14日木曜日


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