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<いぎなり仙台>いいっちゃ道巡り[7]開成通り(青葉区)/農地開拓成功橋に願う

朝の通勤・通学時間帯、仙台市中心部などに向かう車で渋滞する開成通り
愛称の由来になった広瀬川に架かる開成橋=仙台市青葉区愛子中央2丁目

 JR仙山線愛子駅(仙台市青葉区)の東側、国道457号から広瀬川へ向かう市道愛子赤坂線の約800メートルが「開成通り」だ。2013年2月、住民アンケートを経て命名された。広瀬川に架かる開成橋が名前の由来。戦後間もない1955年に完成した橋は、住民に長く親しまれている。
 地元の旧上町町内会連合会の元会長菅井長一さん(77)によると、開成橋の建設当時、愛子駅の北側は一帯が雑木林だった。終戦で職を失った元軍人や元工員らが農地開拓に挑戦。成功の願いを込め、新築の橋に「開成」の名が付いたという。
 現在の愛子駅北側は閑静な住宅街。60年余りの時が流れ、すっかり様変わりした。市道は朝夕の通勤・通学時間帯、都心部へ向かう車で混雑する。沿道には広瀬中があり、登下校する生徒たちの元気な声が響く。
 「車の渋滞や行き交う生徒たちを見ると、雑木林だった市道周辺の開拓は、成功したんだなと思える」と菅井さん。「開成」の言葉を感慨深げにかみしめる。(石川遥一朗)

[開成通り]仙台市道愛子赤坂線のうち、青葉区愛子の国道457号交差点−開成橋間の784.3メートル。2012年4月、旧上町町内会連合会が地域への愛着を育もうと、愛称の命名を企画。住民にアンケートを実施し、140件の回答で最も多かった「開成通り」を市に申請し、13年2月に決定された。


2019年11月14日木曜日


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