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床擦れの治癒にセラミック粉末 山形大院・山本教授ら初めて実証

床擦れへの効果が実証されたシモンコライトの粉末を手にする山本教授

 山形大大学院理工学研究科の山本修教授(生体機能修復学)らの共同研究グループは13日、半導体の製造過程で生じるセラミック粉末に、重度の床擦れを治す効果があることを動物実験で初めて実証したと発表した。早ければ来年夏にも同大病院で臨床試験を開始し、皮膚治療用セラミック生薬剤の開発を目指すという。
 研究グループによると、セラミック粉末は、半導体の酸化亜鉛粉末を製造する過程で生成される「シモンコライト」と呼ばれる塩基性亜鉛化合物。背中に重度の床擦れを負ったラットに少量を塗って経過を観察したところ、一般的な医療用被覆材ではできなかった正常な皮膚に近い組織が約2週間で再生された。
 床擦れは近年、介護技術の発達で発生率が低下しているが、敗血症や骨髄炎などの深刻な症状に陥る可能性もある。現在、有効な治療薬はなく、今回の発見が新薬の開発につながることが期待されるという。
 山本教授は「シモンコライトが創傷だけでなく、床擦れにも効果があることが実証実験で明らかになった。皮膚疾患全般の治療薬開発を目指したい」と話している。


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2019年11月14日木曜日


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