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自立心地域で育み12年 仙台・連坊小路小松音寺で通学合宿 住民手助け、共同生活体験

ボランティアの指導を受けながら、夕食の支度をする児童ら

 仙台市若林区新寺の松音寺で、地元の小学生が寺に寝泊まりしながら学校に通う「通学合宿」があった。市教委の事業として始まり、今年で12回目。多くの住民がボランティアでサポートに当たり、地域全体で子どもたちの自立心を育んでいる。

 今年の合宿は10月9〜11日にあった。連坊小路小(児童583人)5、6年の希望者76人が親元を離れ、仲間との共同生活を経験した。
 児童たちは学校が終わると、寺に移動。地元の商店街で、夕食と翌日の朝食の食材を買い、協力して調理した。慣れない包丁を使って作ったカレーや豚汁を食べ「自分たちで作ると、とてもおいしいね」と笑い合った。
 近くの銭湯で入浴したり、寺の大部屋で男女別に一緒に寝たりしたほか、友人らとの助け合いも学んだ。テレビやスマートフォンのない生活ができ、保護者から好評という。
 昨年に続き参加した同小6年の守屋美音(みと)さん(11)は「いつも当たり前のようにご飯を食べているけれど、お母さんの大変さが分かる。助けてくれた地域の方に感謝の気持ちでいっぱい」と話した。
 合宿は子どもたちの自立心を育もうと、市教委の呼び掛けを基に2008年に始まった。
 連坊地区町内会連合会の会員や民生委員をはじめ、教員や保護者以外にも多くの大人が関わる。同小卒業生や地域の大学生も加わり、総勢約200人のボランティアが食事の準備や片付けなどを手伝う。
 中心になって運営に当たる「連坊っ子応援団」スーパーバイザーの主婦大槻智恵さん(44)は「地域の協力なくして、この合宿はできない。子どもたちには、親がどれだけのことをしてくれているかを知ってほしい」と語る。


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2019年11月18日月曜日


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