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気仙沼・大島防潮堤に整備の緑地 大島中生の発想実現へタイル設置

防潮堤の上にできる通路に設置されたタイル

 東日本大震災の復興事業として県が気仙沼市大島に防潮堤を覆土して造る広場で、大島中の生徒たちが考えたデザインを実現する工事が始まった。背後地には商業施設があり、多くの観光客が立ち寄る場所。来秋にも子どもたちの生き生きとした発想が詰まった空間が誕生する。
 広場は浦の浜地区の約1.2ヘクタールで、海抜7.5メートルの防潮堤に覆土する緑地。生徒たちが昨秋まとめたアイデアを基に県が設計した。
 工事は18日に始まった。19日は防潮堤の頂上部分にできる通路に、大島小、中の子どもたちが島の魅力をデザインしたタイルが敷かれた。縦90センチと60センチ、横は60センチで計11セットあり、気仙沼大島大橋や島出身の詩人、水上不二の詩などが書かれている。
 ユズやツバキなどを生かしたデザインを考えた中3の小野寺李果さん(15)は「小さな島だけど、たくさんの魅力があることを知ってほしい」と期待する。
 県は斜面に植える花で「おおしま」と表現したり、復興支援で他地域から贈られる桜の苗木を植えたりする案も採用。中2の菊田珠里さん(13)は「自分たちのアイデアがそのまま広場になるのは誇らしい。大人になってからも来たくなる」と喜んだ。
 防潮堤建設では、県と住民が高さや景観を巡り激しく議論した経緯がある。緑地には子どもたちの発想を反映することを申し合わせていた。
 背後地の商業モール「野杜海(のどか)」の代表でデザインづくりに関わった小山春幸さん(61)は「島の未来を担う子どもたちが地域づくりに関わることは、郷土への愛着を強めるきっかけにもなる」と期待する。


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2019年11月20日水曜日


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