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丸森・耕野から入植 栗原・耕英の住民が「父祖の地」被災で見舞金

保科町長(中央)に見舞金を渡す耕英地区の金沢さんら

 台風19号豪雨で被害を受けた丸森町を支援しようと、栗原市栗駒耕英の住民組織「耕英地区振興協議会」が18日、町に見舞金10万円を届けた。栗駒山中腹の耕英地区は、同町耕野地区の住民が1948年に入植第1陣として移り住んだ地。2008年の岩手・宮城内陸地震では耕英地区が被災し、耕野地区からも支援があった。今回は「父祖の地」に恩返しした形だ。

 見舞金は耕英地区住民から募るなどして集めた。5人が町役場を訪ね、保科郷雄町長に手渡した。
 父親が耕野出身の「開拓1世」だった行政区長斎藤英志さん(69)は「内陸地震の時にお世話になり、恩返ししたい気持ちがずっとあった。今後も力になりたい」と話した。保科町長は「丸森と耕英には切れぬ絆がある。協力の下、復旧復興を進めたい」と述べた。
 内陸地震では耕英地区の大部分で避難指示が1年近く続き、約40世帯が仮設住宅などで避難生活を送った。当時の行政区長金沢大樹さん(77)は町内に仮設住宅が建設されることに触れ、「避難者が元気でいられるよう、仮設住宅で過ごした経験を伝えるなどの支援ができそうだ」と語った。
 内陸地震の後、耕野地区の住民組織「耕野振興会」が支援金や農産物を耕英地区に贈った。耕英地区の住民も町の物産市「丸森いち」で特産のイワナを販売するなど、交流が生まれた。入植に際し、耕英の地名は耕野から1字取って付けられた。


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2019年11月20日水曜日


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