宮城のニュース

防災文化を見て考える 海外の参加者が震災被災地を訪問

震災前の荒浜を再現した模型を前にガイドの説明を聞く参加者=仙台市若林区の震災遺構「荒浜小」

 世界防災フォーラムの関連事業の一環で、仙台市は期間中、東日本大震災の被災地で、津波被害と復興の状況を学ぶスタディーツアーを行った。12日はインドネシア、中国、ネパールなど九つの国と地域から研究や行政機関の関係者ら18人が、震災遺構「荒浜小」(若林区)を視察した。
 荒浜の住民だった市嘱託職員貴田恵さん(56)が校舎に記された津波高や、2階の壊れた鉄柵などを示しながら当時を振り返り、「校舎3階に避難し、津波を見て4階に行く間に周囲は海になった。スピードが速かった」と述べた。
 タイの大学教授ナルモン・アルノタイさん(57)は、学校関係者の証言映像などを踏まえ「津波の威力のほか、適切な避難行動が被害を抑えたことを知った。防災文化を共有する場として、外国人にも参考になる」と力を込めた。
 東北大の留学生6人もガイド役で参加し、母国語で解説。台湾出身の蘇星壬(そせいじん)さん(27)は「津波や避難の様子とともに、事前の話し合いが命を守ることを伝えた」と話した。一行は仙台空港(名取、岩沼両市)も視察した。
 仙台市は10〜12日、宮城野区の南蒲生浄化センター、名取市の「かわまちてらす閖上」などを訪ねる五つのツアーを実施し、16の国と地域の51人が参加した。


2019年11月13日水曜日


先頭に戻る