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理解深め防災身近に 仙台JCが若手リーダー育成など取り組み強化

災害時に備えてランタン作りをする参加者=16日、仙台市青葉区

 仙台青年会議所(JC)が防災・減災に関する取り組みを強めている。幅広い世代の市民に防災への理解を深めてもらう事業を展開し、災害時の若手リーダーの育成にも力を注ぐ。東日本大震災や台風19号など災害が相次ぐ中、仙台JCは「市民一人一人が防災を身近に考え、備えを万端にしてほしい」と望む。
 16日に仙台市青葉区の中小企業活性化センターで開いた防災イベント。計15の企業や自治体、町内会などがブースを設け、防災グッズ作りや拡張現実(AR)と呼ばれる技術を用いた浸水被害の疑似体験、救急救命講習などを行った。
 弁護士の内藤梓さん(36)=青葉区=は長男の周(あまね)ちゃん(4)と共に、ペットボトルや発光性の液体が入った容器で簡易なランタンを作った。内藤さんは「小さい子でも防災を身近に感じられたと思う」と話す。
 市民の防災意識を高めようと、仙台JCは今年、「防災都市確立委員会」を新設し、自主防災活動の担い手らと連携して事業を進めている。片平丁、郡山両小の5、6年の約170人が都市部や河川周辺の災害危険箇所をクイズ形式で学び、災害時の行動を考えた。
 事業の一環として若手リーダーを育む「大学生防災アカデミー」も企画。10人の学生が津波や水害、土砂災害、都市災害の調査と研究を重ねており、9月には台湾の大学を訪れて震災の教訓などを紹介した。
 教師を志す宮城学院女子大2年加藤奈桜(なお)さん(20)=青葉区=は「津波が来たらできるだけ早く、遠く、高い所へ逃げることを台湾の方と復唱し、国際交流もできた。将来、先生になった時に防災教育をしっかりやりたい」と思い描く。
 仙台JCは震災から10年となる2021年、世界80カ国のJCトップを集めた国際会議の誘致を計画する。武山祐樹理事長(38)は「防災を基軸とした地域づくりを進め、国際会議では震災後の支援に対する感謝を発信したい」と語る。


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2019年11月21日木曜日


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