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帰れない古里へ初めての「遠足」 福島・双葉から避難の小学生

福島県双葉町の上空を飛ぶドローンの映像に見入る子どもたち
双葉町上空を飛ぶドローンの映像を見る小学生ら
福島県双葉町にいるマスク姿の除染作業関係者と通信機器を通じてハイタッチする小学生

 東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県双葉町がいわき市に置く小学校の仮校舎で20日、情報通信技術で町内と結び、小型無人機ドローンからの映像や除染作業の様子を中継で見る授業があった。子どもたちは最新技術で立ち入りできない古里を仮想体験した。
 「バーチャルふるさと遠足」の取り組みで、合同で学ぶ双葉南、双葉北両小の全校児童33人と保護者らが参加。約70キロ離れた町内から南小の泉田淳校長らがカメラで動画配信し、子どもたちの質問にも答えた。
 町の96%を占める帰還困難区域に15歳未満は立ち入りができず、ほとんどの小学生は事故後の古里を実際に見たことがない。
 子どもたちは、町の風景を上空から中継するドローンの映像に見入った。年度内の全線再開に向けて建設が進むJR常磐線双葉駅の新駅舎も紹介された。
 双葉南小5年の草野稜介君(10)は「地震で家のたんすが倒れたのを覚えている。新しい駅の工事が進んでいるのを知り、行ってみたいと思った」と話した。
 授業はまちづくり会社ふたばプロジェクト、NTTドコモ(東京)、凸版印刷(同)が実施した。


2019年11月21日木曜日


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