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仙台市消防局 救急車搬送で病院誤る 患者死亡、到着9分遅れる

救急車の遅延を陳謝する仙台市消防局の担当者

 仙台市消防局は22日、救急車が搬送先の病院を間違い、到着が9分遅れるミスがあったと発表した。患者は搬送後に死亡したが、医師は遅延との因果関係はないと説明したという。
 市消防局によると、21日午前10時ごろ、宮城野区新田の70代男性が胸の痛みを訴え、妻が119番した。宮城野消防署鶴谷出張所の救急車が出動し、救急隊長と救急救命士、運転手の3人が自宅に駆け付けた。
 男性は心肺停止の状態だったため救命処置を開始し、午前10時33分に自宅を出発。搬送先は指令課が決めた同区鶴ケ谷の仙台オープン病院だったが、運転手は同区宮城野の仙台医療センターに向かった。救急車が敷地に入った時点で救急隊長が間違いに気付き、オープン病院に向かい直した。
 男性宅とオープン病院の距離は3キロ程度で7分ほどで搬送できたが、自宅から医療センターまでに7分、センターからオープン病院までに9分を要し、病院到着は本来より9分遅れた。
 男性は搬送から約30分後に死亡が確認された。病死とみられる。医師は遺族を交えて「搬送の遅延と死亡に因果関係はない」と説明したが、市消防局に「あってはならない事案」と厳しく指導したという。
 運転手は30代男性で隊員歴は5年7カ月。市消防局の聞き取りに「頭では分かっていたが、違う場所に向かってしまった」と釈明している。
 市消防局は遺族に説明、謝罪した。近日中に事後検証会を開いて処分を決める。記者会見した阿部和彦救急担当部長は「思い込みによるヒューマンエラー。遺族、市民に申し訳ない」と陳謝した。


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2019年11月23日土曜日


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