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ブランドサバやっと盛期 石巻10月巻き網漁ゼロ、八戸水揚げ昨年の2割

石巻魚市場に水揚げされるサバ。大型が交ざり、金華さばのシーズンが到来した

 石巻漁港に22日、今季初めて大型のサバが本格的に水揚げされ、石巻魚市場は昨年より27日遅くブランド魚「金華さば」のシーズン到来を宣言した。サバの巻き網漁は例年10月に盛期に入るが今年10月の水揚げはゼロ。「八戸前沖さば」で知られる八戸港も1〜10月の水揚げ量が昨年の約2割に低迷した。両港の漁業関係者は巻き返しを図りつつ、主力魚種の動向を注視する。

◎高水温影響か 挽回を期待

 石巻漁港では巻き網船17隻が計1200トンを水揚げした。300グラム以下の小型が多い中、三陸北部沖で漁獲されたサバにブランド認定基準を満たす中大型(400グラム以上)で脂が乗った魚体が見られた。
 同市場の昨年の水揚げ額は約184億円で、巻き網漁のサバは約2割(約39億円)を占める主力魚種。今年は春漁のコウナゴ、夏漁のカツオ、秋サケ漁が軒並み不調で、1〜10月の取扱額は前年同期比6%減の約133億円にとどまる。
 佐々木茂樹社長は「サバは市場の稼ぎ頭。シーズンの幕開けは遅れたが、挽回したい」と意気込む。
 金華さば商品を手掛ける木の屋石巻水産(石巻市)は一部商品の製造を見合わせていた。担当者は「金華さばは人気が高く、既に予約も入っている。ようやく作業が始められる」と胸をなで下ろす。
 八戸港にも同日、今季最多の約1700トンが水揚げされた。八戸市水産事務所によると、巻き網船による1〜10月のサバの水揚げ量は2357トンで、昨年の約2割に激減。単価は昨年の約3倍に跳ね上がり、加工業者を圧迫している。
 中央水産研究所(横浜市)によると、サバの資源量は増加傾向とみられるが、暖流の影響で沿岸の海水温が高めで推移するなど、操業域にまとまった群れが形成されにくい状況という。
 担当者は「サバがより冷たい水を好むようになり、群れの南下の遅れに影響しているのではないか」と指摘する。


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2019年11月23日土曜日


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