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福島県管理河川の堤防、応急復旧工事49ヵ所完了 決壊以外も順次着手へ

 福島県は22日、台風19号で堤防が決壊した県管理の23河川49カ所の応急復旧工事が全て完了したと発表した。今後は本格復旧工事に向けた準備を進めるが、決壊箇所以外で補修が必要な堤防も多く、来年の台風シーズンまでにどれだけの工事が終わるかは未知数だ。
 台風19号で福島市郷野目の左岸堤防が決壊した阿武隈川水系の濁川。7日に応急復旧が終わり、新たに盛り土された堤防には新品の護岸ブロックが張られた。一方、のり面が大きく陥没した対岸の堤防はブルーシートで覆われたままで手付かずの状態が続く。
 堤防が決壊した県管理河川のうち濁川など8河川16カ所は流量の多い国管理河川との合流部に近く、国が権限代行による応急復旧工事を実施。10月下旬から各地で盛り土などを進め、最後に残っていた矢吹町陣ケ岡の阿武隈川左岸など2カ所の工事が21日に完了した。
 残りの15河川33カ所は県が単独で大型土のうを置くといった応急対策工事を行った。各地の工事は10月15日〜11月7日に終了した。
 県管理河川の堤防決壊箇所は阿武隈川水系の社川が最も多く、白河、棚倉、石川、浅川の1市3町で計12カ所に上った。次いで阿武隈川6カ所(鏡石町、矢吹町、玉川村)、夏井川5カ所(いわき市)だった。
 県河川整備課は、決壊箇所数が突出している社川に関し「蛇行が多い川で(浸食する水の力が強く)、その影響で決壊が増えたのではないか」と推測する。
 今後、県は本格復旧工事に向け現地調査に着手する。来年の梅雨や台風の時期までにできるだけ多く復旧させたい考えだが、決壊箇所自体が多い上、濁川のように決壊箇所とは別に補修が必要な堤防も加えると工事箇所は膨れ上がる。
 一連の復旧工事は国の災害復旧事業として実施するため、来年までに本格復旧できる堤防の数は国の予算が今後、県にどれだけ割り振られるかでも変わる。
 同課は「現時点では、来年までに何カ所が本格復旧できるかは不明。堤防の状態、人家の近さなどを総合的に考え、工事の優先順位を付けるしかない」と話した。


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2019年11月23日土曜日


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