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待ちわびた活気、復興に力 気仙沼・階上「荒磯まつり」被災越え9年ぶり復活

震災前の目玉イベントだったマグロ解体ショーも復活した

 東日本大震災の津波で200人以上が犠牲となった宮城県気仙沼市階上地区で、震災のため中断していた「荒磯まつり」が23日、9年ぶりに復活した。震災前に恒例だったマグロの解体ショーもあり、住民らは復興の歩みを振り返りながら久々のにぎわいを楽しんだ。
 祭りは同市波路上瀬向の県漁協わかめ流通センターに設けられた特設会場であった。地元の漁協や農協、水産加工業者などの出店が約30店舗並び、新鮮なホタテやアワビ、カキなどを格安で販売した。
 来場者には焼きがき3000個が無料で振る舞われ、解体ショーでさばかれた60キロのメバチマグロも配られた。
 家族4人で来場した同市赤岩杉ノ沢の会社役員鈴木朋之さん(44)は「震災前に何度も来た祭り。階上は被害が大きく再開できないと思っていた。復活してうれしい」と話した。
 まつりは1986年に同市波路上岩井崎にあった市の観光施設「岩井崎プロムナードセンター」で始まった。震災で地区は壊滅的な被害を受け、プロムナードセンターも被災。中止に追い込まれた。
 今年3月に地区内に「気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館」ができるなど復興が進み、地元の街づくり団体や観光協会などが祭り復活を目指して6月に実行委員会を設立。9年ぶりの開催にこぎ着けた。
 実行委員長を務めた階上地域まちづくり振興協議会の畠山光夫会長(76)は「地区の復興が進まず、なかなか再開のめどは立たなかった。地域が一丸となり、ようやく復活することができた」と喜んだ。


2019年11月25日月曜日


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