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校舎に感謝と別れ 福島・飯舘の廃校で最後の交流会

いろりを囲んで思い出話を楽しむ住民ら

 福島県飯舘村佐須地区で1977年に閉校し、その後は住民の憩いの場として親しまれてきた旧佐須小校舎で24日、最後の交流会が開かれた。校舎は体育館とともに12月2日に解体が始まる。住民は校舎に感謝と別れを告げ、約4時間の歓談を楽しんだ。
 住民や支援者ら約30人が参加。教室に設けられたいろりに火を起こし、芋煮汁を食べながら思い出を語り合ったり、看護師らによる足のケアを受けたりした。廊下や教室を歩いて展示物などを眺め、涙ぐむ住民の姿もあった。
 卒業生で地元老人クラブの菅野永徳会長(80)は「歴史あるこの校舎で最後の会と思うと涙が出る。交流はこれが最後ではなく、今後も皆で力を合わせて心と心をつなぐ地域にしたい」とあいさつした。
 東京電力福島第1原発事故で避難した伊達市からおととし帰還し、交流会に毎回参加してきた高橋トシ子さん(83)は「いろりを囲んで皆と食べる芋煮汁は感慨深く、とてもおいしかった」と話した。
 交流会は老人クラブとNPO「ふくしま再生の会」の共催。原発事故から6年間の避難を経て2017年3月に避難指示が一部解除された後に月1回程度開き、今回が16回目。今後は別会場での継続を検討する。


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2019年11月25日月曜日


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