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カツオ水揚げ 気仙沼23年連続日本一 序盤の不漁巻き返す

気仙沼漁港に水揚げされるカツオ=7月

 宮城県気仙沼市の気仙沼漁港で2019年の生鮮カツオの水揚げが25日までに、ほぼ終了した。水揚げ量は一本釣りと巻き網を合わせて計1万9902トン(21日現在)。シーズン当初は歴史的な不漁に見舞われたが、7月以降に巻き返し、23年連続で日本一を守った。
 同漁港を拠点にするカツオ漁船は数隻を残して漁を終えた。市魚市場を運営する気仙沼漁協によると、水揚げ量は昨年(1万9106トン)から微増。内訳は主力の一本釣りが1万4810トン(前年比6.6%減)、巻き網が5092トン(56.9%増)だった。
 漁協によると、日本一を争う千葉県の勝浦漁港は約1万1500トンで、8000トン以上の差をつけた。
 今季の初水揚げは例年並みの5月14日。17日以降、50日近く水揚げゼロの異常事態が続いたが、7月下旬以降に上向いた。今年は終期の11月も好調で、一本釣りは前年同月比で約10倍の719トンに上り、脂が乗った戻りガツオが流通した。
 一方、平均価格は1キロ当たり227円で、低迷した前年(243円)をさらに下回った。今年は昨年のように寄生虫のアニサキスによる食中毒被害はなかったが、アニサキスの「風評被害」(漁協)で生カツオの取り扱いを控える量販店もあった。
 気仙沼漁港は東日本大震災で被災した2011年も含め、日本一の座を維持している。ただ、水揚げ量はピークの05年(4万3150トン)や震災前の10年(3万9750トン)に比べて落ち込みが大きい。
 漁業関係者からは、地球温暖化による海水温上昇の影響など漁の先行きを懸念する声が多く出ており、国際的な資源管理の重要性を指摘する意見もある。


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2019年11月26日火曜日


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