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女川原発2号機「合格」 原子力規制委、審査書案了承 再稼働時期めど立たず

2号機の再稼働に必要な審査書案が了承された東北電力女川原発

 原子力規制委員会は27日の定例会合で、東北電力が再稼働を目指す女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)が原発の新規制基準に適合していると認める「審査書案」を了承した。東日本大震災で被災した女川2号機が、再稼働の前提となる審査に事実上「合格」したことになる。
 東京電力福島第1原発事故を踏まえた新基準で「合格」となったのは東北の原発で初めて。震災の地震や津波で被災した原発としては、日本原子力発電東海第2原発(茨城県)に続き2基目となる。
 今後、意見公募(パブリックコメント)などを経て正式合格となる見通し。東北電は高さ29メートルの防潮堤など安全対策工事を終える2020年度以降の再稼働を目指しているが、再稼働に必要な地元自治体の同意や、重大事故を想定した広域避難計画などが焦点となり、計画通りに進むかどうかは見通せない。
 東北電は13年12月に女川2号機の審査を申請した。被災原発として固有の課題が多く、基準地震動(最大想定の揺れ)や基準津波(最大想定の津波)、原子炉建屋で確認されたひび割れと剛性(変形しにくさ)低下といった議論が長期化。審査会合は176回に上り、安全対策工事費は3400億円程度に膨らんでいる。
 地震・津波分野と設備分野で計36の審査項目の実質的な審議を今年9月に終え、東北電は審査内容を反映した補正書を3回にわたり提出した。
 新基準に合格し、再稼働したのは「加圧水型炉」の9基のみ。女川2号機と同じ「沸騰水型炉」は東電柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)、東海第2原発が合格しているが、いずれも再稼働には至っていない。


2019年11月27日水曜日


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