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亡くなった家族を隣り合わせに 震災犠牲者の芳名板 釜石市、五十音から変更へ

犠牲者の名前を掲示する慰霊碑=今年3月、釜石市の釜石祈りのパーク

 岩手県釜石市は26日、東日本大震災の慰霊碑に掲げられた犠牲者の芳名板について、並び順を現行の五十音順から家族単位に改める方針を示した。市議会特別委で野田武則市長が表明した。
 遺族の一部に「亡くなった家族の名前をばらばらに配置するのではなく、隣り合わせに並べてほしい」との意見があり、市が変更を検討してきた。
 市は今年8〜9月、芳名板の掲示に応じた701遺族を対象に意向調査を実施。その結果、家族単位の配置に賛成が473、反対が2、未回答が226との結果を得た。
 遺族が希望しない場合は従来通りの五十音順とする。意向が確認できない場合は市が把握可能な範囲で家族同士を隣り合わせる。同姓同名の芳名板は、希望に応じて地域名などを追加記載する。
 市は12月に配置変更の方針を遺族に伝え、再度意向を確認する。来年1月中旬に作業を始め、命日の3月11日までに完了させる。
 市の追悼施設「釜石祈りのパーク」にある慰霊碑は今年3月に完成した。市内の震災犠牲者1064人のうち遺族了承分と未確認分の計999人の芳名板が掲げられている。


2019年11月27日水曜日


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