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三陸鉄道、津軽石−宮古間で運行再開 全線復旧へ第一歩

運行を再開した列車に乗り込む高校生ら=28日午前7時10分ごろ、宮古市津軽石の三鉄津軽石駅

 第三セクターの三陸鉄道(岩手県宮古市)は28日、台風19号豪雨の影響で不通になっているリアス線のうち宮古市の津軽石−宮古間(9.2キロ)で運行を再開した。「助かる」「災害に強くなって」。本年度中の全線復旧に向けて一歩を踏み出した鉄路に、沿線から歓迎と期待の声が上がった。

 津軽石−田老間(21.9キロ)がつながった。津軽石駅発着の朝の列車には通学する高校生約80人をはじめとして大勢の利用客が乗り込んだ。
 宮古工高3年昆野潤也さん(18)=宮古市=は「代行バスは渋滞に巻き込まれることもあったので、決まった時間に走る三鉄は助かる」と笑顔。津軽石地区の自営業舘下忠さん(76)は「生徒で混雑する駅を見て運行再開を実感できた」と話した。
 津軽石−宮古間の八木沢・宮古短大駅は3月のリアス線開業を機に新設された。地元八木沢地区の自治会長田崎敬一さん(80)は「1年もたたないうちに不通になるとは思わなかった。地域の発展につながる駅なので災害に強い路線になってほしい」と期待した。
 津軽石−宮古間は当面、台風19号以前の11往復を9往復に減らして運行する。三鉄の冨手淳旅客営業部副部長は「再開区間はわずかだが、喜んでいただけた。安全で安心できる鉄道として復旧作業を進めたい」と語った。
 リアス線は計77カ所で土砂流入や路盤流失の被害があり、全区間のうち7割が不通となった。12月中に陸中山田−津軽石間(17.3キロ)と田老−田野畑間(22.9キロ)で運行を再開する見通し。


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2019年11月29日金曜日


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