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鉄塔の劣化診断にAI活用 東北電、保守業務を効率化

AIが判定した劣化度をスマートフォンで確認できる新システム

 東北電力は28日、人工知能(AI)技術を活用し、送電鉄塔の腐食による劣化度を診断するシステムの運用を始めた。スマートフォンなどで撮影した画像を基に瞬時に劣化度を判定し、データベースで一元管理できるのが特長で、保守業務の品質向上や効率化につなげる。東北電によると、同システムの運用は電力業界で初めて。
 作業員は専用アプリを入れたスマートフォンや小型無人機ドローンで、鉄塔のさびなどを撮影。AIによって劣化度を4段階で判定し、位置情報と共にデータベースに登録する。塗装や部材の取り換えといった補修工事の優先順位が付けやすくなり、工事計画の策定に要する時間を年約400時間削減できると見込む。
 東北電管内(東北6県と新潟県)の鉄塔数4万7560基は、国内の一般送配電事業者で最大規模。従来は作業員が目視点検などで劣化度を判定していたため評価に個人差が生じやすく、計画策定にも多くの時間と労力を要していた。
 ソフトウエア開発の「SRA東北」(仙台市)と共同開発し、計19カ所の電力センターに導入した。東北電の担当者は「適切なメンテナンスによって設備寿命を最大化し、補修工事費を低減できる効果もある。技術や知見を生かして電力の安定供給に取り組む」と話した。


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2019年11月29日金曜日


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