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範囲拡大した津波浸水想定 福島・浪江の住民に県が説明会 参加者「しっかり備えたい」

津波浸水想定区域からの徒歩による避難を訓練する説明会出席者

 福島県浪江町は30日、県が今春公表した最大級の津波による浸水想定の住民説明会を開いた。浸水区域に新たに学校や災害公営住宅が入ったことを受け、町が県に開催を呼び掛けて初めて実現した。約50人が出席し、徒歩による避難訓練も行った。
 県の想定では、浸水区域は東日本大震災の津波到達域を超え、町が震災後に整備した幾世橋地区の災害公営住宅やなみえ創成小・中学校、認定子ども園などが入った。
 同小・中クラブハウスであった説明会では県河川整備課の担当者が、最大級の津波(高さ19.2メートル)が満潮時に発生し、堤防を破壊して陸側で地盤沈下した場合の浸水区域を解説。「復興半ばの段階で想定を公表したのは、安心して生活再建を進めてほしいから」「命を守るため、想定エリアを頭の隅に入れ避難してほしい」と強調した。
 町側は震災の津波高を基にしたハザードマップを見直し、新版を来春配布する方針を示した。改修中の防災行政無線も来春までに工事を終えたい考え。
 説明会後、出席者は会場から約1キロ離れた浸水想定区域外の公共施設「サンシャイン浪江」まで徒歩で避難した。
 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示の一部解除後、一戸建ての災害公営住宅に戻った主婦田中ヨリ子さん(75)は「浸水区域に入り心配していたが、説明を受けてある程度は安心することができた。しっかり備えたい」と話した。


2019年12月01日日曜日


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