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「現地再建」半数近く、全壊世帯は「移転」多数 宮城・大郷町の意向調査

住宅再建に関する住民意向調査の結果が示された報告会

 台風19号で甚大な浸水被害を受けた宮城県大郷町粕川の中粕川、土手崎・三十丁の両地区の住宅再建に向け、町は1日、11月上旬に実施した住民意向調査の結果を明らかにした。現地再建を望む人が両地区で半数近くに上った一方、家が全壊した世帯では移転希望が多く、被災状況によって異なる傾向が表れた。
 中粕川地区では現地再建を望む回答が48.9%と、移転の27.3%を上回った。一方で全壊世帯に限ると、移転が52.9%と半数を超えた。土手崎・三十丁地区は現地再建が40.0%と移転の20.0%の2倍だった半面、全壊世帯で現地再建の希望はゼロだった。
 町が10月26日の住民懇談会で示した集団移転構想には賛否が分かれた。
 全壊世帯の多い中粕川地区では「条件次第(受動的)」が29.5%と最多。「条件次第(積極的)」(19.3%)と「必要」(15.9%)を加えると、計64.7%が肯定的に捉えた。「不要」は19.3%だった。
 土手崎・三十丁地区では「不要」が33.3%と最も多く、「必要」「条件次第(積極的、受動的)の合計は36.7%にとどまった。
 調査結果は、町文化会館に住民約140人が集まって開いた報告会で提示。参加者からは「浸水エリア以外の移転候補地を示してほしい」「集落全体を網羅できる移転候補地はあるのか」との要望や質問が出た。
 町は、調査結果を基に住宅再建支援策の検討を本格化。年内に基本方針を策定し、来年1月には移転希望者向けの相談会を実施したいとの考えを示した。田中学町長は「被災した住民が町内に残って再建できるよう、希望の持てる方策を考えたい」と語った。
 調査は両地区の全143世帯を対象に対面で実施、118世帯から回答を得た。


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2019年12月02日月曜日


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