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<大川小訴訟>石巻市長が遺族へ謝罪、共に被災校舎訪問も

児童の遺族に謝罪する亀山市長(右から2人目)ら=1日午後1時10分ごろ、石巻市河北総合センター
遺族に促され、線香を手に慰霊碑へ向かう亀山市長=1日午後3時40分ごろ、石巻市

 東日本大震災の津波で児童74人、教職員10人が死亡・行方不明となった石巻市大川小津波訴訟の判決確定を受け、亀山紘市長は1日、市側の過失を認め、児童遺族に正式に謝罪した。
 遺族説明会として、17遺族計27人と同市河北総合センターで面会。伊東昭代宮城県教育長、境直彦市教育長らが同席した。
 冒頭、亀山市長は遺族の不信を招いた捜索活動の不備や遺族感情への配慮不足を認め、「一番安全で安心できるはずの学校で、未来ある子どもたちの尊い命が失われる事故を招いてしまった」と陳謝した。
 説明会では震災直後の市の対応が厳しく批判された。亀山市長は「(これまでの)説明会は遺族に寄り添う形で行ってきたとは言えない。真摯(しんし)な話し合いを丁寧に進めたい」と述べた。
 子ども2人を失った男性は「事故は教員による人災と捉えていいか」と質問。境教育長は「判決では震災前の時点で市教委などに過失があったと認定された。人災と捉えている」との認識を示した。
 事故の詳細な調査と真相究明を求める要求に対し、市学校安全推進課の佐藤勝治課長は「学校防災に生かせるような話し合いの場が必要になる。(遺族側と)相談したい」と答えた。
 説明会終了後、亀山市長は遺族の提案を受け、旧大川小の被災校舎を訪問。慰霊碑に手を合わせ、初めて遺族と共に校舎を見学した。報道各社の取材に「(遺族と)一緒に進んでいくための大きな一歩になった」と述べた。欠席した遺族には個別に謝罪する方針。
 原告団の一人で3年の長女未捺さん=当時(9)=を失った只野英昭さん(48)は「市の事後対応が悪かったから裁判になった。本当の謝罪はこれからどうしていくかということ。行動が全てだ」と強調した。


2019年12月02日月曜日


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