宮城のニュース

住民同士助け合い 災害時の連携促す 宮城・亘理で「むすび塾」

調整池の前で台風19号の被害を振り返る地域住民たち=1日、宮城県亘理町江下

 河北新報社は1日、通算95回目の巡回ワークショップ「むすび塾」を宮城県亘理町の下茨田南集会所で開いた。東日本大震災後に町内沿岸部から移り住んだ津波被災者を含む住民らが、震災と今年10月の台風19号を踏まえ、住民の連携強化と備えをテーマに意見を交わした。
 参加したのは下茨田南・下茨田中の両町内会役員ら9人と、助言者として自主防災活動に積極的な同町旭台町内会と美里町駅東自治会の役員計3人。
 下茨田南・中の両町内会は海岸線から4キロ余り内陸にあるが、震災で津波が到達した。台風19号では豪雨で調整池があふれて道路が冠水したものの、住宅の浸水被害は免れた。
 住民の一人は震災を振り返り「自宅は津波被災し、当初は子どもと再会できず途方に暮れた。家族が別々に行動するときは家に戻らず中学校に避難すると決めている」と家庭での避難ルールを紹介した。
 災害公営住宅2階に住んでいる住民は「台風19号の時は外に出ると危ないと思い、1階住民の避難を引き受けた」と住民同士で助け合ったことを報告した。
 同町旭台町内会長の笹原茂夫さん(75)は「防災は地域住民のコミュニケーションが大事。行事やイベントなど人が集まる機会を通して交流を深め、防災の取り組みに発展させてほしい」と助言した。(詳報を11日朝刊に掲載します)


2019年12月02日月曜日


先頭に戻る