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仙北・玉川温泉水から水素燃料 1日100リットルの確保目指す 東北大と市が事業報告会

水素燃料生成の報告会。二酸化炭素を出さない温泉水活用の長所が強調された

 強酸性で湧出量が豊富な秋田県仙北市の玉川温泉の温泉水を使って次世代エネルギーの水素を取り出す事業の報告会が2日、同市内で開かれた。連携協定を結んでいる東北大大学院環境科学研究科と市が実用化に意欲を示した。
 約30人が出席。土屋範芳環境科学研究科長(地球工学)が温泉水と廃アルミニウムを化学反応させる仕組みを説明した。2020年度に製作予定の水素生成装置で1日100リットルを確保することを目標に掲げた。
 「現場での実験はほぼ成功した。基礎研究から応用研究に移行する段階だ」と述べ、企業との連携が今後必要になるとの見通しを示した。
 仙北市の小田野直光地方創生・総合戦略統括監は、水素エネルギーの「地産地活」を図る市の新エネルギービジョンを紹介。「秋田駒ケ岳の登山者を乗せるバスの燃料や、小型無人機ドローンのバッテリーに水素を使えないか検討している」と語った。
 会場の一角では玉川温泉の温泉水とアルミを入れたフラスコを熱して水素を取り出し、電気に変換して発光ダイオード(LED)を光らせる実演が行われた。
 温泉水を活用したこの水素生成手法は二酸化炭素が発生せず、温暖化対策への効果が期待される。


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2019年12月04日水曜日


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