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部品を「見える化」 ショーケースカーでPR トヨタの商談会で100社分を展示

今年2月の商談会で展示されたショーケースカー=愛知県刈谷市

 東北6県と新潟県の産学官でつくる「とうほく自動車産業集積連携会議」が、トヨタ自動車グループ向けの展示商談会で、地元企業の部品を鉄製の車体型フレームに組み付けた「ショーケースカー」によるPRに取り組んでいる。次回の商談会は来年1月に愛知県豊田市で開催予定。北海道を加えた8道県の約100社(部品計270個超)が参加する。
 ショーケースカーは長さ約4メートル、幅約1.4メートル、高さ約1.2メートル。ボンネットと客室、荷室の三つに分割でき、各部にエンジン関連や内装、足回りといった部品を組み付けている。
 それぞれの部品には製造企業と製品の名前を記したラベルを貼付。車両の付近に設置したパネルでPRのポイントも紹介する。展示中は担当者が配置され、来場者に参加企業のリストを配って説明する。
 ショーケースカーは2018年2月の展示会で初披露された。事務局の宮城県によると、当初の参加企業は85社(部品計236個)。県産業技術総合センターが組み付けを担った。
 センターの久田哲弥・自動車産業支援部上席主任研究員は「8道県の企業が製造する部品を『見える化』することで、この地域が手掛ける多くの部品と、潜在力をアピールできる」と説明する。
 2回目の出展となった今年2月の展示会で、8道県からエントリーした企業数と部品数は表の通り。部品数が最も多いのはトヨタ自動車東日本岩手工場(岩手県金ケ崎町)のある岩手の70で、宮城大衡工場(宮城県大衡村)のある宮城が61、山形が48で続く。
 トヨタの技術者に知られていない地元企業を紹介する狙いから、同社の1次部品メーカーやその連結子会社の部品は搭載しない。トヨタグループ以外の企業に納入している部品を搭載することで、さらなる取引拡大を後押しする。
 連携会議は、来年1月の商談会でショーケースカーを全面刷新し、実車を基にしたフレームに部品を組み付ける予定だ。県自動車産業振興室の高橋勝主幹は「実際の車に近くなり、訴求力が高まる。参加企業をさらに増やし、8道県の受注増につなげたい」と語る。


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2019年12月04日水曜日


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