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<いぎなり仙台>建物探訪してみっぺ[6]デフォレスト館(青葉区) 明治の息吹今に伝える

暖炉が備えられた1階の居間(東北学院提供)
明治期の貴重な意匠を伝える建物外観と、傍らで解説する桜井教授

 荘厳な礼拝堂などが並ぶ仙台市青葉区の東北学院大土樋キャンパスを西へ進むと、開放感あふれる小さな洋館と出合う。
 1887(明治20)年に建てられ、米国人宣教師デフォレスト一家が長く居住した旧宣教師館。デフォレスト館の名称で知られる。現存する宣教師住宅では最も古く、2016年に国の重要文化財に指定された。
 「明治期、東北のキリスト教布教の中心だった仙台には外国人宣教師住宅が多数あったが、多くが空襲で焼失した。焼失を免れた宣教師館の歴史的価値は高い」。教職員でつくるデフォレスト館維持保全委員会の桜井一弥教授(47)=建築デザイン学=は指摘する。
 大窓やベランダを特徴とする「コロニアル様式」の意匠からは明治の息吹も伝わる。壁や窓の一部は後付けされているが東北の寒さに耐えかねて改修したと推測されるという。
 東日本大震災で一部被災した建物は復元修復が検討される予定。桜井教授は「歴史公園のように、市民に親しまれる空間にしたい」と理想を描く。(菊池春子)

[デフォレスト館]仙台市青葉区土樋1の3の1。木造2階で延べ床面積391平方メートル。1階は書斎や居間、2階は寝室などだった。デフォレストの死後、1940年に東北学院の所有となった。東日本大震災以降、内部は立ち入り禁止。外観は見学できる。連絡先は学校法人東北学院庶務課022(264)6464。


2019年12月05日木曜日


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